Michael Kenna A Twenty Year Retrospectiv A TWENTY YEAR RETROSPECTIVE by Michael Kenna – twelvebooksの詳細情報
A TWENTY YEAR RETROSPECTIVE by Michael Kenna – twelvebooks。『Michael Kenna: A Twenty Year Retrospective(20年回顧録)』は、マイケル・ケンナのキャリア最初期からスターダムに駆け上がるまでの20年間(1974年〜1994年)の軌跡を網羅した、彼の代表作にして最も重要な初期の大作写真集です。
1994年に日本の伝説的な美術系出版社「エディシオン・トレヴィル」(当時はリブロポート発売)から初版が刊行され、その後も国内外で再版や新装版が重ねられるなど、写真界で長く愛され続けている決定版です。当時の日本の優れた印刷技術で、ケンナの美しいモノクロームの階調を再現しました。
1. 収録作品と作風
本作には、ケンナが世界的に評価されるきっかけとなった初期の重要なモノクロ写真130点が収録されています。
イギリスを中心としたヨーロッパの無人の風景
ケンナの故郷であるイングランドをはじめ、フランス、ドイツなどの自然や古い建築、庭園が中心です。後年の作品で見られる「静寂」「ミニマリズム」の原点となるような、白昼夢めいた厳かでどこかノスタルジックな光景が広がっています。
「時間」と「光」の実験室
のちのトレードマークとなる長時間露光による霧のような水面、流れる雲、夜の気配といった表現が、この20年の中でどのように実験され、磨かれて洗練されていったのか、その進化のプロセスを1冊で辿ることができます。
2. 本書の構成と寄稿
単に写真を並べただけでなく、ケンナを深く理解するための貴重なテキストが寄せられています。
ルース・バーンハートによる序文
ケンナが若き日にアメリカでアシスタントを務め、彼のプリント技術や美学に決定的な影響を与えた偉大な女性写真家ルース・バーンハート(Ruth Bernhard)が序文を寄せています。彼女はケンナのプリントを「極めて魅惑的で、スピリチュアルな体験であり、詩や音楽に似ている」と称賛しています。
ピーター・C・バネルによる解説
高名な写真史家であるピーター・C・バネル(Peter C. Bunnell)が、1974年から94年までのケンナの背景や表現の深化について丁寧な考察・解説を行っています。
注:
5〜6枚目の写真、写真および文字に影響ありませんが、一箇所、圧着してしまった部分があり、それを話す時傷がつきました。